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今回も、左脚ブロックについて続きをお話しします。
b)左脚ブロック
左脚ブロックは、左脚の伝道障害があって異常が起こるもので、右脚ブロックと違って心筋に著明な変化がみられるときに発生します。完全左脚ブロックの場合は左心室の拡張があるときにみられます。原因としては、虚血性心疾患、高血圧性心疾患、心筋疾患(心筋症)など心筋に障害が強いものに多くみられます。また、弁膜症(特に大動脈弁閉鎖不全症)が悪化して左心室が拡張した場合にもみられます。治療については、左脚ブロック自体への治療は特に無く、原因となる疾患の治療が主体となります。予後については、特に心不全がある場合や、右脚ブロックが合併して両脚ブロックに進展する場合に完全房室ブロックになるものは予後不良です。また、R波の幅が0.16秒以上になるものも予後不良です。左脚ブロックは心筋の障害が強い場合に起こることが多いので、心不全を起こしやすい状態、例えば、大量の点滴(輸液)、低酸素状態、貧血、栄養低下、電解質の異常、高血圧などには注意が必要です。心不全が起こると治療が難しくなりますので、脈拍、血圧、尿量、呼吸、肝臓が腫れていないかどうか、静脈が怒張してないかどうかなどのチェックが必要です。R波の幅や形の変化、心電図の変化、期外収縮や房室ブロックのような不整脈の合併などにも注意しなければなりません。
c)左脚分枝ブロック
次に、左脚分枝ブロックについてお話しします。
刺激伝導路のヒス束 から分かれた左脚は、以前示しました図のように左脚前枝と左脚後枝に分かれます。このどちらか片方が伝導障害を起こしてブロックになったものを分枝ブロックといいます。左脚前枝がブロックになったものを左脚前枝ブロック、左脚後枝がブロックになったものを左脚後枝ブロックとなります。左脚分枝ブロックでは、R波の幅はあまり広くならないのが普通です。 |
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(次回につづく) |
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今回は、食事療法についてお話しします。
まず基本は、腹七分目に、食品の種類は30種類以上を目標にする、脂肪は控えめにする、朝食、昼食、夕食を規則正しくとる、ということです。食べ過ぎない、まんべんなくいろいろな物を食べて偏った食事はしない、脂肪の多いものは避ける、食事は生きるためには必要ですから食事を抜いたり絶食したりせず、朝、昼、夕と3回に分けて必ず食べる、夜中に食べるようなことをせずに決まった時間に規則正しく食べる、これらはよく言われている当たり前の事なのですが、そういった基本から始める事は重要です。
適正な1日のエネルギー摂取量は、男性、女性、年齢、肥満度、身体活動量、血糖値、合併症の有無などを考慮して決めます。通常、男性では1400〜1800kcal、女性では1200〜1600kcalの範囲となります。エネルギー摂取量の計算は次のようになります。 |
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エネルギー摂取量(kcal)=標準体重×身体活動量 |
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標準体重については以前説明いたしました(標準体重=(身長(m)2乗×22)。身体活動量は身体を動かす程度によって決まる量です。目安は、軽労作(デスクワークが主な人、主婦など)25〜30kcal/kg、普通の労作(立ち作業が多い職業)30〜35kcal/kg、重い労作(力仕事の多い職業)35〜kcal/kgとなります。例えば、標準体重50kgで日頃軽労作の人では、30×50=1500(kcal)が1日のエネルギー摂取量の目安となります。
食事療法は、エネルギー摂取量が決まれば、そのエネルギー内で、糖質、蛋白質、脂質のバランスをとり、適量のビタミンやミネラルも摂取して、いずれの栄養も過不足ないバランスのとれた食品構成の食事をとることで進めていきます。一般的には、エネルギー摂取量の50%を糖質でとり、蛋白質は1日50〜80g(標準体重1kg当り成人の場合
1.0〜1.2g)として、残りを脂質でとるようにします。 |
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(次回につづく) |
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●外来診察での衣服の着替えについて
外来診察の時、診察の前後に上半身の衣服を脱いで裸の方がみられます。
診察室内(引き戸の奥)で、衣服を脱いだり着たりするようにお願いいたします。
衣服や荷物を置けるように診察室内にかごが用意されています。 |
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6月から整形外科栗先生の診察は木曜日となります。
午後の外来診察は、カテーテル検査のため3時頃からになることがあります。
午前中の心臓超音波検査は、曜日によって午前10時からとなります。
通院の難しい方々のために、医師、看護師が在宅診療を行っています。
健康診断を月曜日から木曜日の午後に行っています(予約制)。 |
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